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後肢旋回(あとあしせんかい/ピールエット) |
後肢を支点として、足踏みしながら、前肢を交差させて前躯を後躯の周囲で旋回する。360度旋回と180度旋回があり、後者をハーフピールエットという。 |
鐙(あぶみ) |
騎手が足を託している金具。鞍の上部左右の鐙革託鐶から鐙革によって下げられている。 |
鐙上げ(あぶみあげ) |
鐙を使用しないときは鐙を託鐶のところへ上げるか、鞍の前橋の付近で左右の鐙をもち上げて交差させておく。 騎手の騎座の安定と確立を体得するための練習方法のひとつとして、鐙上げで常歩、速歩、駈歩、地上横木・キャバレッティをまたぐ練習がある。 |
裏掘り(うらほり) |
馬体の手入れのひとつで、馬の蹄の裏に詰まった土や石などをとり除くこと。その道具である鉄爪の別名でもある。 オクサー障害物のひとつ。2本の横木あるいは板による傷害を間隔を開けておいてひとつの障害物とした、幅をともなった平行障害物。 |
押した手綱(おしたづな) |
回転方向とは逆の拳で馬の首の付け根を回転方向へ押すと、馬の頭は押している手もとのほうへ傾くが、頸は回転方向へ押しやられる。 |
肩を内へ(かたをうちへ) |
馬の進行方向とは逆のほうへ頭から尾までを均等に屈曲させる内方姿勢での横運動である。 |
騎座(きざ) |
鞍上で、上体の重さと、それを利用した馬体重心の変化、修整によって馬を御する扶助。 |
脚(きゃく) |
騎手の足の膝から下の部分に対する呼称でこの部分によって馬への指示を発する。 キャバレッテイ障害物の一種。X字形の両軸に支えられた長さ約3mの横木。 |
拒止(きょし) |
障害飛越で馬が障害物の前で急停止して飛越しない場合をいう。 |
屈撓(くっとう) |
扶助によって、頸を弓なりに湾曲させたり、輪乗りの円に沿って全身を湾曲させた状態をいう。 |
減却(げんきゃく) |
停止させるためにスピードを落とさせること。両足を締め、首筋を伸ばし、控え手綱にすると、馬は次第にスピードを落としながら、頭頸を上げ後肢を踏みこんで、停止に至る。 |
後退(こうたい) |
2節の斜対の運歩で、後方に行進すること。手綱をゆずり、やや頭頸を下げさせ、注意深く立たせて両脚と騎座を締めると馬が全身気勢を示す。 |
三歩様(さんほよう) |
常歩、速歩、駈歩のこと。 |
収縮(しゅうしゅく) |
馬体全体が短縮して、背を丸くしたようになり、後肢が馬体の下に深く入りこみ、いつでもすぐに次の動作ができるための用意を整えている姿勢を指す。 |
襲歩(しゅうほ) |
駆歩で全速力を出して走る状態。競馬がその例で、最速時は200mを11秒くらいで走ることができる。 |
小勒(しょうろく) |
水勒はみの小型のもので、大勒はみと組み合わせて使う。大きさや、型はいろいろある。 |
尋常(じんじょう) |
速歩運動と駈歩運動には、収縮・中間・伸長の3段階の歩幅のほかに、収縮と中間の間に尋常速歩、尋常駈歩という歩幅の運歩がある。 |
伸長(しんちょう) |
常歩、速歩、駈歩の歩幅を伸ばすこと。この場合、前肢と後肢の歩幅を同じように伸長させることが大切。 |
水勒はみ(すいろくはみ) |
標準的なものは、中央で連結されて自由に折れ曲がる棒状の金属で、その両端に手綱をつける輪がついている。 |
舌鼓(ぜっこ) |
舌打ちをすることで、馬に注意をうながしたり、特に脚扶助(前進)の助けに使う副扶助の一種。 |
手綱(たづな) |
馬の口に入れたはみ鐶につけたひもで、革のものと繊維製品とがある。これを手にもって、馬に意思を伝える。 |
調馬索(ちょうばさく) |
馬の調教や乗馬訓練に使われる長さ約6mのひも。馬の頭部につけ、これを調教師、または指導員がもって、この長さを半径とする円周上で、馬を運動させる。 |
蹄跡(ていせき) |
馬の前肢と後肢の踏み跡をいう。それとは別に、馬場の柵に沿って1m内の線の意味がある。 |
手前転換(てまえてんかん) |
進行方向の変更をいう。 |
逃避(とうひ) |
障害飛越で、馬が障害物の直前で横にそれて飛越しない場合をいう。 |
踏歩変換(とうほへんかん) |
右駈歩から左駈歩へ、あるいはこの逆の、空中での変換である。 |
斜め横歩(ななめよこあし) |
左斜め横へ進むのを左斜め横歩といい、右斜め横へ進むのを右斜め横歩という。左斜め横歩では、馬は軽く右へ内方姿勢をとり、左斜め前方に肢を交差させながら進む。 |
常歩(なみあし) |
スピードが、一番遅い歩様。馬の疲労度が最も少ないので、長時間続けられる。通常、1分間110mの速さで、四肢の運歩順序は、1.右後肢、2.右前肢、3.左後肢、4.右前肢と動いて進む。 |
ハーフ・パス |
馬体を進行方向に均等に曲げ、肩を後躯のやや前方に進めて二蹄跡上を行進する。外側肢は、内側肢の前を交差させながら進む。 |
はみ受(はみうけ) |
騎乗者の手と、馬の口中のはみとの接触を、手綱を介して維持する感覚。また、馬の下顎の、切歯と隅歯との間の歯の生えていない部分に対する名称。 |
はみを受ける(はみをうける) |
馬が正しいバランスを保ち、きちっとした推進力を維持している状態。 |
速歩(はやあし) |
スピードと、その疲労度から、最も経済的な歩様だといえる。1分間に220mくらいの速さが普通だが、もちろんこれより速くも遅くもすることができる。 |
蛇乗り(へびのり) |
練習図形の一種。ちょうど蛇がくねるように、左右に、交互に半円を描きながら、方向転換の練習をする。円の大きさや図形は特に定めらてはいない。 |
前肢旋回(まえあしせんかい) |
前肢のどちらかを軸として、後肢を交差させながら前 の外周に後躯を旋回する運動。左前肢旋回は、左脚で腹帯のすぐうしろを1歩ごとに圧迫し、右脚は腹帯のうしろに引いて、1歩ごとに馬の動きをコントロールする。 |
マルタンガール |
馬がはみ受を嫌がって頭を高く上げたり振ったりさせないためのもので、一端を腹帯につける革ひもと、首輪からできていて、腹帯につながる革ひもを、前肢の間から首輪を通し、鼻革の下部に連結させる。 |
無口頭絡(むくちとうらく) |
はみなしの頭絡。馬体の手入れをするとき、厩舎や馬房にいるときなどに装着される。別名〈寝張頭絡〉または〈野繋頭絡〉という。 |
熊癖(ゆうへき) |
馬の悪癖の一種。厩舎や馬房にいるとき、馬体を左右に揺する癖。 |
夜目(よめ) |
肢の前膝と飛筋直上部の内側にある丸く盛り上がった白っぽい角質部分をいう。 |